仮想通貨の解説の話
どもんちわ、だめこです。
先日、「仮想通貨の話」という記事を書きました。
が、仮想通貨の一番の問題点に、その夜気づいたのです。
仮想通貨の一番の不利点は「周りがやってないとどうしようもない」である
— だめこさん(仕事探し中) (@dameko0sayama) 2018年11月7日
…つまり、コミュニティにおいて浸透していなければ意味がないわけです。
今日は「なんでコミュニティにおいて浸透してないと意味がないの?」という部分まで含め、「そもそも仮想通貨ってなんじゃ?」という話をしようと思います。
調べつつの記述なので、ヌケモレ、記述ミス等あればご指摘お願いします。
そもそも「通貨」って何
仮想通貨の話をする前に、「通貨」と「貨幣」の話をしましょう。
通貨というのは、wikipediaによれば
通貨(つうか、英: currency)とは、流通貨幣の略称で、国家もしくは、その地の統治主体によって価値が保証された、決済のための価値交換媒体。
です。それに用いられるのが貨幣、ということですね。これだけではまったくもってわからないので、図で説明していきましょう。
もし通貨がなかったら
貨幣がない場合、人はどうやって流通を成立させるかというと、物々交換になります。
例えば、ある人が「人参3本、トマト1つ」を持っていたとしましょう。なお、「人参3本=たまねぎ1つ」「トマト1個=大根1本」で交換できます。
さて、この人は、相手の持っている「塊肉1つ」と「油1ボトル」がほしいです。この交換レートは「塊肉半分=大根1本」「玉ねぎ1つ=油2ボトル」です。
2つの交換レートを統合すると、こういう形になります
算数レベルの問題なので、この単発なら別に難しくはないでしょう。
しかし実際は、これを毎回行い、種類もこの何十倍もあり、ついでに豊作/不作でレートも変化するわけです。そんなことをいつまでも続けるのは…めんどくさいですよね。
通貨があれば
というわけで、通貨が生まれます。この2者を含むグループのトップである「偉いおじさん」は、全部のものを1つあたり「1単位」として定め、「1単位紙」をつくりました。
こうすることで、それぞれの持っているものの「価値」があきらかになりました。
これにより、女の子は人参2本で男の子の持っているものはすべて買えるということが明らかになりました。
この「偉いおじさん」が、例えば日本であれば「日本国家」であり、「単位」が「円」になります。日本であれば、という表現を用いたのは、これがアメリカならドルですし、中国なら元になります。
これが、「通貨」という概念です。
仮想通貨とは
さて、仮想通貨に戻りましょう。仮想通貨というのは、上記でいう「1単位紙」というものが電子化されたものです。
特に世間でいう仮想通貨は、春夏アキト先生のマンガから文言を借りれば
希少性を保てて、改ざんが不可能で、どんなに離れていても取引が可能で、信用を担うのが国ではないデジタルマネー
https://binb.bricks.pub/contents/b6e136ae-d67e-46a4-b311-76268fdf8388/speed_reader
というものです。つまり、上記の「偉いおじさん」を、システムで管理していく通貨、ということですね。
最初に作られた状態では、価値はほとんどなく、ほとんど概念のようなものでした。しかし、世の物好きたちがこれらを「買い始め」、「ピザが買われる」ことで徐々に金銭として使われるようになりました。
これは、仮想通貨が現実の通貨との「つながり」を獲得したことで、価値を獲得していったと考えています。
さて、現在はネットワーク社会です。こうした珍しいことはすぐにニュースになり、さらなる物好きが買い集めることになりました。
また、物好き以外にも「円にもドルにも元にもユーロにも信頼がおけない人」なども好んで交換しました。価値を国家に依存しないので、経済危機に強いというのも仮想通貨の特徴だからです。
こうして徐々に浸透していき、現在では「通貨」として一定の地位を持つようになったということです。
なぜ「コミュニティにおいて浸透していなければ意味がない」のか
ここでやっと本題に戻ります。なぜなのか。
それには『通貨圏』というものが大きく絡んできます。
日本国内で、ドルを使って買い物をすると考えてみましょう。横須賀など米軍基地がある一部の地域を除き、直接取引はできません。
これは、「日本は「円」の通貨圏だから」=「ドルの『通貨圏』ではないから」ということが原因になります。
仮想通貨もこの『通貨圏』という考え方から逃げることはできません。周りのコミュニティがすべて「円」の通貨圏だとした場合、ビットコインやモナコインは通貨になりません。より正確に言えば「通貨としての価値を周囲が持っていない」ということになります。
なので、周囲のコミュニティにおいて浸透してないと意味がない、というわけです。
まとめ
だいたいおわかりいただけたでしょうか。つまり、仮想通貨を始めるなら、グループやコミュニティ単位で始めないと価値は発生しない、ということです。
仮想通貨のリスクやメリットといったものは、あえてここでは書きません。斡旋業者じゃないですし、勧誘記事でもないので。
自分にできうる仮想通貨の浸透方法といえば「仮想通貨で記事執筆依頼を受けること」ですかね。自分のテキストがどのくらいの価値を持つのかが不明瞭なので、応相談にならざるを得ないのですが…。
あとは、仮想通貨に興味がある方をコミュニティ内で探すことですね。先にもいった、通貨圏を構築しないことには始まらないのが仮想通貨です。
簡単な解説でしたがいかがでしたでしょうか。「この辺わからないよ!」とかあればTwitter、コメント等で言ってくれれば、追々記事にしていきます。とりあえず現状、仮想通貨に関しては様子見ってとこになりそうです。おしまい。